

inochi Gakusei Innovators' Program 2025 KYUSHU
プログラム日程
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中高生が医療・ヘルスケアの
課題解決プランを競い、
次世代アントレプレナーを
目指す課外活動プログラム
inochi Gakusei
Innovators' Program
課外活動プログラムであるinochi Gakusei Innovators' Program(i-GIP)とは、約5カ月間にわたって2∼4名から成る中高生のチームが医療・ヘルスケア課題解決のプランを創出・実行し、競い合うプログラムです。このプログラムはinochi WAKAZO Projectが運営しており、次世代のアントレプレナーを育成することで、これからの「いのちを守る未来社会」の実現を目指します。
そのために、中高生チームが、大学生メンターと一緒に、全体の傾向からではなく、「その人」が持つヘルスケア課題に共感し、他者と共創することで、解決を目指します。
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アントレプレナーを目指して
私たちは、次世代のアントレプレナーとして、チームで課題解決に当たることを大事にしています。
そこで、中高生の皆さんには2-4人でチームを結成してから、応募してください。その後、選考を経て、採択されたチームと、チーム専任のメンターとが協力して、課題解決を目指します。 -
専門家からの方法や考え方のレクチャー
専門家から、課題解決に必要な手法や考え方を勉強します。
特に課題解決策を生み出すための手法として「デザイン思考」と、具体的な課題を探すために、インタビューや観察のやり方を重点的に学びます。 -
実際の声に触れながらの対話
当事者・関係者の方などとの対話を通して、当事者や関係者の方々を取り巻く医療・ヘルスケア問題の全体像をリアリティを持って把握します。
特に、全体の傾向からではなく、「その人」から、等身大に当事者をとらえることを目指します。その結果、本質的な課題かつ自分のチームが取り組むべき課題は何なのかを考え、設定します。 -
開発・提言・対話・研究
見つけた課題を解決するためにの解決策として、開発(アイテムや技術、制度やプランの設計)・提言・対話・研究(クエスチョンの試行・検証継続)などの手段を検討しながら、プランを創出します。
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計画を立て試行錯誤する
課外活動の時間アントレプレナーに必要な「失敗から問いを立て、検証するサイクルを繰り返すことで成長する力」を培うことのできる段階です。
チームメンバーやステークホルダーをはじめとする他者と対話しながら、創出したプランを実行・検証するなどして、課題解決の精度を高めていきます。もちろん、うまくいかないこともあると思います。そもそも解決していなかったり、課題が存在しなかったり、解決策がイマイチだったりすることです。そういった時には、思い切って課題の発見からやり直してみましょう。
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次世代アントレプレナーの誕生
本課題解決プログラムの最後にはフォーラムを開催し、医療・ヘルスケア課題を解決するプランのプレゼンテーションを行います。その中でグランプリを決定します。
inochi Gakusei Innovators' Programの 特徴
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各界トップランナーからの特別講義
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大学生メンターによるフルサポート
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医療・ヘルスケアの知識インタビュー・観察方法の学習
ダイアベティス(糖尿病)と共に生きる、 一人ひとりのやり方で。
糖尿病(ダイアベティス)とは
糖尿病は、その漢字から「泌尿系の疾患」と誤解されがちですが、実際にはインスリンの作用不足などにより慢性的に血糖値が高くなる疾患群を指し、泌尿器とは無関係の病気です。そこで、2023年には、糖尿病の新たな名称として「ダイアベティス」が提案されました。
糖尿病の発症には、各種疾患や遺伝因子に加えて、過食や運動不足といった環境因子、さらには加齢が関与します。高血糖状態が続くと、目のかすみや視力低下、腎臓の働きの低下、手足のしびれなど、日常生活に影響を及ぼす障害が生じることがあります。こうした合併症の存在は、糖尿病が「サイレントキラー」とも呼ばれる所以です。
近年、糖尿病治療は飛躍的に進歩し、薬などの適切な介入によって、糖尿病の発症や重症化を予防できる可能性が高まっています。それでもなお、多くの患者が糖尿病と向き合いながら生活しているのが現状です。
重要なのは、医療が進歩したからこそ、一人ひとりの生活環境や体調に応じた個別の治療や支援が求められるということです。
皆さんとともに、そうした一人ひとりの課題に向き合い、より良い解決策を模索していきましょう。
実績
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inochi Gakusei Innovators' Programで培った能力とヘルスケア・イノベーションへの高い志を持って、毎年多数のi-GIP修了生がAO・推薦・一般入試でトップレベルの大学に進学し、日本・世界の医療・ヘルスケアを牽引する人材へと道を歩んでいます。
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アイデア受賞歴
- マイプロジェクトアワード2016文部科学大臣賞
- 京都大学総長賞
- AED功労賞受賞
- 2017年度:最優秀賞・優秀賞
- 2019年度:優秀賞
- 2021年度:優秀賞
- テクノ愛2017グランプリ
- あきたアイデアコンテスト準グランプリ/ナイスアイデア賞
など多数受賞
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修了生の合格実績
- 東京大学理科三類
- 京都大学医学部医学科(推薦・一般)
- 大阪大学医学部医学科
- アメリカスタンフォード大学
- 京都大学医学部人間健康科学科(推薦)
- 慶應義塾大学総合政策学部(推薦)
その他国公立医学部医学科の推薦合格多数
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800名以上の修了生
- 日本含めて7カ国からの参加
- 国内外併せて823名の修了生を輩出
- 参加中高総数102校
- 204の課題解決アイデアの創出
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400以上のメディア掲載
- NHK大阪「かんさい熱視線」
- 毎日放送「情熱大陸」
- 朝日放送「キャスト」
- よみうりテレビ「かんさい情報ネット」など
- 関西テレビ「報道ランナー」
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団体としての受賞歴
- 第19回日本臨床救急医学会総会・学術集会2015優秀演題賞
- 第6回京都学生健康フォーラム最優秀賞
- 2020年金沢大学主催アントレプレナーコンテスト優秀賞/NEDO賞
- 2020年静岡工科大学主催ものづくりことづくりコンテスト最優秀賞(浜松市長賞)
Project
Leader
Message
杉本 実優
皆さんは1人の命を救うために全力を尽くしたことはありますか?
あると答える人はきっと少ないと思います。
i-GIP 2025 KYUSHUでは約5ヶ月間、ダイアベティス(糖尿病)というテーマのもと、全力で命に向き合います。私たち運営大学生とともに、人の命を救うために全力を尽くす5ヶ月間を過ごしませんか?
始める前は自分にもできるのか不安になるかもしれません。しかし、「この人を救いたい」という想いを持っていれば、大丈夫です。きっと、その想いが原動力になります。
仲間と共に、協力し、ぶつかりあいながら、1歩ずつ進んでいきましょう!
福岡大学医学部看護学科
杉本実優
inochi Gakusei Innovators' Program 修了生の声
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中野未来
私は高校2年生の時に友達から誘われ、i-GIPに参加しました。当時を振り返って確信を持って言えることは、i-GIPでの日々はまさに青春だったということです。私は「過重労働に置かれている教員を対象にパワーナップを取り入れ、心不全の予防をする」というテーマを設定し約9ヶ月間取り組みました。問題を解決してはまた課題が生まれ、試行錯誤を繰り返す日々でした。それでも、多くの方へのヒアリングやメンター、友達との議論を通してたくさんの壁を乗り越えることができました。この過程で得られた協働力やチャレンジ力、プレゼンテーション力は、その後の受験を迎えるにあたっての自信へと変わり、探究以外の場でもたくさん活かされました。そして、i-GiPを通していただいた応援や期待はその後の人生でとても大きな価値をもたらしました。失敗してもi-GiPなら大丈夫。やる気と好奇心があればどんな場面でも自分を成長させることができます。
何かを全力で頑張ってみたい方、是非チャレンジしてください! -
樋口天花
私は、医療系の職業の職業に興味があり学校からの案内が来て友達を誘って参加してみました。
私たちは、心不全患者のリハビリ期間に運動を継続してもらうために、運動の参考の動画を作り、運動したらシールをはり絵を完成させるポスターを作りました。約9ヶ月間本気で課題に取り組み、メンターさんはもちろん大学の教授や理学療法士さん、患者さんなどに協力して頂き実践までたどり着くことが出来ました。
高校生に何ができるの?できるか不安だ、と思うかもしれませんが、難しく考えすぎず案外身近に問題や解決方法があったりもします。i-GIPには活動を支えてくださる方がたくさんいるので安心して活動に全力で取り組んでほしいです。
私は結局医療系の道へは進まなかったのですが、ものの調べ方、探求の仕方や人との関わり方、課題解決までのプロセス、積極性をみにつける、など医療系以外の道を検討している人の役にも立つと思います。とっても楽しくて貴重な経験が沢山できるので少しでも興味をもったら是非参加してみてください!
プログラム日程
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説明会(オンライン)
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説明会―まずはプログラムについて知ることから
まずは、私たちのプログラムについて、「活動のこと」「選考のこと」「テーマのこと」をすべてお伝えします。また、修了生の方も実際に参加してくれるかも。
4/15以降の毎週火曜日(5月からは金曜日も)の21:00-21:30に開催します!
説明会に参加しているメンバーがいないと、プログラムには応募できないので、是非参加してください。 -
応募〆切
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pre Kick Off(オンライン)
pre Kick Off―まずはテーマについて学ぶ日
今年のテーマである「糖尿病(ダイアベティス)」について学び、その特徴や問題になっていること、そして、これからのプログラムで目指す課題解決の方向性を学びます。
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二次選考アイデアシート〆切
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面接(オンライン)
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Kick Off
Kick off ―デザイン思考を知る日
このプログラムでは、当事者を観察し、当事者が抱えている課題を考え、それに対する解決策を創出し、実施します。そのために大切にしている考え方が「デザイン思考」です。
そこで、プログラムの始まりとなるkick off では、「デザイン思考」を学び、課題解決を進めていく上での、見取り図を得る日にします。 -
Methodology Day
Methodology Day―当事者理解のための手法を学び、今後のヒアリングにつなげる日
当事者との距離を縮めてみると、遠くからでは見えない様々な世界や息遣いが見えてきます。
だから、当事者を理解するには、当事者が現に生きている場から飛翔したり、離れたりすることなく、人々の生活を観察し、描き出す必要があります。
そのために、「エスノグラフィー」や「インタビュー」という手法を学びます。 -
Mentoring Day
Mentoring Day―現時点でのアイデアに対するフィードバックをもらう日
Mentoring Dayは、これまでの約1か⽉間考えてきた医療・ヘルスケア課題の解決案を、ゲストや運営⼤学⽣に伝え、フィードバックしてもらう回です。
トライアンドエラーやPDCAを繰り返して、よりよい解決策を目指しましょう -
Prototyping Day
Prototyping Day―プロトタイプに対する考え方を学び、実践する日
プロトタイプは、単に試作を意味するだけではありません。プロトタイプで大事になるのは、「必要最低限の機能を備えたプロダクト」を素早く作り、素早く効果検証を進めることです。
特に、実際にユーザーに使用してもらい、そこで得たフィードバックをもとに改善を加え、あるいは、イチからやり直してみることが大切です。
このDayは実際に試作工場を訪問することで、プロトタイプに対する考え方を学びます。 -
WKC Forum(オンライン)
WKC Forum (オンライン)ー WHO 神戸センター(WKC)と世界の健康問題について考える日
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Poster Day
Poster Day―ポスター発表、および、他チームと交流する日
Poster Day では活動の中間発表として、紙一枚に現時点の課題解決策をまとめ、ゲストや他のチームに発表します。
紙一枚に整理することで、チームの課題解決策を整理することはもちろん、発表やフィードバックを通して、内容のブラッシュアップを目指しましょう。 -
"Understanding Media" Day
"Understanding Media" Day②―メディア論について学び、伝え方について考える日
「メディア」という言葉を、少し広い視野から考えてみると、「コンテンツ」と「媒体」からなることがわかります。この媒体について、例えば、記事なら「新聞紙」や「ブログ」、番組なら「テレビ」や「配信サービス」、楽曲なら「CD」や「ストリーミングサービス」といったものあるでしょう。
このDayでは、こうした「媒体」つまり「メディア」について考える「メディア論」を学び、「発信」についてより深く考えてみます。 -
Pitch Day
Pitch Day―フォーラム前の最後のフィードバックの日
ここまでの3カ月間の課題解決を実際にプレゼンにまとめてみましょう。
その上でゲストの前で発表し、フィードバックを受けることで、内容をブラッシュアップし、フォーラムに向かって、弾みをつける日にします。 -
i-GIP KYUSHU Forum 2025 (仮)
i-GIP KYUSHU Forum 2025 (仮)-最優秀チームを決定するプログラム最後のアウトプットの日
i-GIP KYUSHU の集⼤成となる場であり、医療・ヘルスケア課題の解決⼿段の1つ「対話」を実践する場です。当事者・関係者をはじめとするご来場のお客様、保護者の⽅々、中⾼の先⽣⽅、その他多くの⽅々と、テーマである糖尿病(ダイアベティス)について共に考える場となります。
inochi Gakusei Innovators' Program 2025 参 加 概 要
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私たちは、医療・ヘルスケア課題解決に取り組む課外活動プログラム「i-GIP」に参加する中高生の皆さんを募集します。自分の手で、いのちを守る未来社会の実現に取り組んでみたい学生の皆さんをお待ちしております。
中高生募集要項 i-GIP 2025
中高生募集説明資料まずは説明会でお話できることを楽しみにしています。
i-GIP 2025
中高生説明会申込フォーム -
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i-GIPに興味のある保護者の皆様へ
ぜひお子様にもご紹介くださいますと幸いです。
i-GIP 2025
中高生募集説明資料 中高生募集要項このプログラムは、皆様の暖かい寄付のもとで成り立っております。一口5千円から寄付を募集しております。
ご支援くださる方はこちら
暖かいご支援をご検討いただきますようよろしくお願いいたします。
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私たちは、一緒に医療・ヘルスケア課題解決プロジェクトの運営としてi-GIPに参加してくださる大学生の皆さんを募集しています。
大学生向け説明会
お申込みフォーム -
このプログラムは、皆様の暖かい寄付のもとで成り立っております。一口5千円から寄付を募集しております。
ご支援くださる方はこちら
暖かいご支援をご検討いただきますようよろしくお願いいたします。また、大口の寄付につきましては、別途協賛メニューをご用意しております。お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせフォーム
サポーター
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理事長
澤 芳樹
- 大阪大学 名誉教授
- 大阪警察病院 院長
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理事
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森尾 友宏
- 東京科学大学 理事・副学長
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中村 雅也
- 慶応義塾大学 整形外科学教室 教授
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田中 里佳
- 順天堂大学大学院 医学研究科 再生医学 主任教授
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鈴木 寛
- 東京大学 教授
- 慶応義塾大学 教授
- 社会創発塾 塾長
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高橋 淳
- 京都大学 iPS細胞研究所(CiRA)
- 所長・教授
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宮田 裕章
- 慶応義塾大学 医学部
- 医療政策・管理学教室 教授
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池野 文昭
- Program Director(US)
- Stanford Biodesign Adivisory Director
- Japan Biodesign
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福本 勝彦
- 株式会社 ブルーオーシャン
- 代表取締役
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寺本 将行
- 大阪大学 医学部医学科卒 医師
- 公衆衛生学 修士(MPA)
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主催


inochi WAKAZO Project×inochi未来プロジェクト
東大・京大・慶大・阪大を中心として「若者の力でヘルスケアの課題を解決する」という目的の下活動する“inochi WAKAZO Project”と、みんなでinochiの大切さと未来について考え行動する“inochi未来プロジェクト”との協同プロジェクトです。

inochi WAKAZO Projectとは
「若者の力でヘルスケアの課題を解決する」をミッションとする、東大・京大・慶大・阪大の医学生を中心とした次世代イノベーター集団。当事者の課題を徹底的に追究した真にinnovativeな課題解決プランの創出、次世代の日本・世界のヘルスケアを切り開く人材の育成。この2つを通して、市民と医療者の境界を越えて「ヘルスケア」が広がる未来社会を若者から実現します。
ご支援くださる方はこちら
一般社団法人inochi未来プロジェクトとは
みんなでinochiの大切さと未来について考え、行動するプロジェクト。医療者・企業・行政そして市民と患者も。関西・日本が、みんなでささえあいながら、健康で長生きできる街・国になることをめざします。2014年6月にinochi未来プロジェクト実行委員会を立ち上げ、今後、関西発の健康・医療イノベーションを加速させるべく2015年11月に一般社団法人inochi未来プロジェクトへと発展いたしました。一般社団法人inochi未来プロジェクトは、大阪大学大学院医学系研究科特任教授澤芳樹を理事長として、他8人の理事によって構成されています。
inochi未来プロジェクトの活動