僕は、多くの人が一番直接的に(わかりやすく)嬉しいと感じる瞬間は「できることが増えること」で、逆に一番苦痛に感じることはそれとは対称に「何かを失うこと、できなくなること」だと思っています。それは、大切な何かを失うことはもちろん、こと医学的に解決できることに限っても、失明や、寿命の短縮、生活のクオリティ(QOL)など、多くのことがあります。
今年のテーマは、ロコモティブシンドローム(ロコモ)です。ロコモは、様々な影響により運動器に障害が起こり機能が弱まり、歩けなくなることです。そんな、「歩けなくなる」ことは、今まで自由にできた、会いたい人、行きたい場所へも行けないこと。とても直接的に患者さんに作用する「失うことの苦痛」だと思いませんか?
このことは一つの例ですが、この自由を失った結果、何もできない自分のことで周囲に申し訳なさを抱え、心理的な苦痛が起きることもまたロコモの苦しみの一つです。そんなロコモ、その人口は現在予備軍も含めると日本人口の約4割といわれています。他人事とは言えないほど身近な病気でもあります。
皆さんは、難しいと感じるかもしれません。ですが、テクノロジーが進歩し、身近で手に取りやすいものになりつつある今、若者達にできることって意外と多いかもしれません。そんな想いで僕たちは今年度もi-GIPを盛り上げるつもりだし、だからこそいろんな若い世代の人々にも参加してほしい。
ロコモという苦しみの解決に活路を見いだし、患者さんに復活の嬉しさと、前に進もうとする歩む力を手に入れてもらう…
私たちと共に今、全力で取り組んでみませんか?そのキーは中高生から始まる若者なりの、発想力と行動力です!
医学的な難しいことをしろなんて言いません。患者さんのお話を聞きに行って、僕らにもできることを見つけて、そこに試行錯誤を繰り返して全力で取り組む、その繰り返しに解決策が見出せるのではないでしょうか。
さて話が変わってしまうんですが、実は、KYUSHUは今年3年目です。3年っていうのは中高生にとっては入学して卒業するくらいの期間で、要は転機みたいなもんなんです。僕は、そういう転機を迎えつつあるKYUSHUの代表を始めて早々の未熟者なりに導き出した目標が1つあります。それは、i-GIP 2024 KYUSHUを含め、inochiに関わる全ての皆さんが「楽しい、嬉しい、タメになったねぇ」という想いを抱くこと。これを目指したいと思っています。
ここに来て、僕たちと出会い、その歩みに混ざり会う、その過程に後悔を生ませやしない。そう誓わせて下さい。
僕たちと一緒に、今新たな道を歩んでみませんか?