新型コロナウイルス感染症に対するi-GIPの対応について
昨今の新型コロナウイルス感染症に伴う社会情勢の変化及び政府の対応を鑑み、
弊団体では2022年度の活動について、以下の方針で行うことを決定いたしました。
・感染拡大状況に応じて、オンライン上でもプログラムを行います。
・対面でのプログラムの際は、マスクの着用、検温、手指消毒、換気など、感染対策に万全を期して実施します。
※この情報は令和4年4月1日のものであり、今後の情勢によっては変更の可能性もございます。

ABOUTi-GIPとは

中高生がヘルスケア課題解決プランを競うプログラム
今年度テーマ:心不全パンデミック

inochi Gakusei Innovators’ Program(i-GIP)とは、inochi WAKAZO Projectが運営する、
5ヶ月間に渡り、2〜4名から成る中高・高専生のチームがヘルスケア課題解決の
プランを創出・実行し競い合うプログラムです。
本プログラムは、関西で2015年から毎年開催されており、2019年に関東、2020年に
金沢(現北陸)、2021年に徳島(現四国)、そして本年度は九州に進出し、5地域で開催されます。

チーム結成

選考を通過した中高・高専生2〜4名+大学生メンターで1つのチームを結成します。

ヒアリング・インタビュー

当事者・関係者の方などとの対話を通して、「どのようなことに生きづらさを感じているのか、困っているのか」「どのようなことが求められているか」をお聞きし、様々な課題を肌感で捉えていきます。

課題設定

当事者や関係者の方々を取り巻く問題の全体像を把握し、本質的な課題かつ自分のチームが取り組むべき課題は何なのかを設定します。

解決策創出

自らが設定した課題を解決するためのプランを創出します。

プロトタイプ実装

創出したプランの試作品を作りながらプランを実行し、課題解決の精度を高めていきます。

発表

プログラムの最後には約20チームから数チームが抜擢され、inochi WAKAZO Forumで多数の観客の前で、プランのプレゼンテーションを行います。その中でグランプリを決定し、優秀チームにはプランの実現のための資金援助15万円が授与されます。

実装

プログラムの間に得た経験を糧に、社会実装を目指して活動を続けるチームに対して、継続的な支援を行います。

FEATURES特徴

各界トップランナーからの
特別講義

東京大学・慶應義塾大学・東京医科歯科大学医学部生
らによるフルサポート

ヘルスケアの知識、
プレゼンスキルの獲得

2022年のテーマ

心不全パンデミックを前に、君はどうする?

BACKGROUND背景

心不全パンデミックとは
社会全体の高齢化が進展していることや、心筋梗塞などを起こしても治療法の進歩によって救命される(のちに心不全で亡くなる)ケースが増えたことにより、2005年には100万人にも満たなかった心不全患者数は、現在120万人、2030年には130万人になると予想されており(がんの罹患者数は約100万人です)、心不全による死亡数はこの20年で2倍になっています。こうした状況は、感染症患者の爆発的な広がりになぞらえて「心不全パンデミック」と呼ばれます。

私たちにできること
高齢者では、心不全を起こして入院するたびに全身状態が1段階ずつ低下し、入院前の状態にまで回復することはなく、慢性的に心不全を繰り返すようになると、何らかの原因で急性増悪を起こして入院、十分に回復しないまま退院、そして再入院を繰り返し、徐々に悪化していくという傾向に歯止めがかからなくなります。 しかし、再入院の原因のほとんどは、「塩分・水分制限の不徹底」「過労」「治療薬服用の不徹底」など、退院した患者さんがもっと自己管理を徹底できるようになれば防ぐことができる問題ばかりです。

また、心不全は再発率がとても高く、一度心不全で入院した人はそうでない人に比べて急性増悪が起こる可能性が高いとわかっています。心不全による入院経験があって急性憎悪を起こした人に、救命措置、病院への迅速な搬送などの対応がスムーズに行き届くような仕組み作りも期待されます。

若者から、私たちinochi WAKAZO Projectからできる介入は、これらの点だと考えています。

「急性心不全の再発予防」
「急性増悪患者に対する迅速な対処のための、退院患者のトラッキング」
をふたつの軸として、心不全パンデミックに若者から立ち向かいます。

GREETINGご挨拶

はじめまして。i-GIP KANTO 代表の、島 碧斗と申します。
東京大学文科一類に通う、文系の大学生です。
僕は医学生ではありません。将来医者になることは、恐らくないと思います。
それでも、人のいのちを救いたいと、心の底から思っています。医療者でない若者でも、いや、「医療者ではないからこそ」救えるいのちがあると、信じて活動しています。
健康であることは、誰もが考えるべきことだと、僕は思っています。誰にとっても自分ごとで、医療者だけが考えていればいいことではないんです。
僕がこう思うようになったのは、高校1年生だった2018年に、このi-GIPに参加したことでした。それまであまりにも社会のこと、医療のこと、健康のことを知らなかった僕は、生死を彷徨った経験のある人や遺族に接し、それまで遠いものだった死という事象が眼前に立ち現れてきて、愕然としたのを覚えています。
同時に、若者でも人々の健康を守るアイデアを考え出し、実際に社会に実装できるんだ、人のいのちを救うことができるんだということも知りました。
「心不全」で苦しむ人を救うために、医者でなくてもできることは、たくさんあります。
大学生と二人三脚で健康について考え抜き、「市民が市民の健康を守る社会」を、共に創っていきましょう!

東京大学文科一類2年
島碧斗

VOICE修了生の声

inochiには、なんとなく面白そう!という理由で参加を決意しましたが、沢山のかけがえのないものを得られました。まず、各方面のスペシャリストの講義を受けられたことです。意欲ある仲間達と聴く講義は新鮮で、刺激的で、僕が医師を志すきっかけとなりました。また、チームで課題解決に取り組むことや、0から新たなものを創造することの難しさを実感できました。高校生でこれらを経験できたのは、自分の強みの1つだと今では感じています。そして、受験勉強の観点からも、inochiは転機となりました。憧れの大学の学生がメンターとして、親切に、丁寧に助けてくれたことから、「メンターさんと同じ大学に行くんだ!」という強い目標を持つことができました。

私たちがinochiに参加して一番思ったことは、「本当に楽しかった!」ということです。 チームのメンバーや大学生、他の学校の人たちと一緒に駆け抜けた半年間は、かけがえのないものになりました。 実際に会社に行ったり、医療の最先端で活動していらっしゃる方々の講演を聞いたり、普通に学校生活を送っていては経験できないことがたくさんできました。 大変なこともありますが、この経験が確実に自分の人生にとって糧になります。 医学部を目指している人はもちろん、そうでない人もぜひ参加してみてください!

RESULTS実績

本プログラムで培った能力とヘルスケア・イノベーションへの高い志を持って、
毎年多数のi-GIP修了生が、AO・推薦・一般入試でトップレベルの大学に進学し、
日本・世界のヘルスケアを牽引する人材へと道を歩んでいます。

アイデア受賞歴
マイプロジェクトアワード2016文部科学大臣賞
京都大学総長賞
AED功労賞受賞(2017年度;最優秀賞・優秀賞、2019年度;優秀賞)
テクノ愛2017グランプリ
あきたアイデアコンテスト準グランプリ/ナイスアイデア賞
など多数受賞
修了生の合格実績
東京大学理科三類
京都大学医学部医学科(推薦・一般)
大阪大学医学部医学科
アメリカスタンフォード大学
京都大学医学部人間健康科学科(推薦)
慶應義塾大学総合政策学部(推薦)
その他国公立医学部医学科の推薦合格多数
800名以上の修了生
日本含めて7カ国からの参加
国内外併せて823名の修了生を排出
参加中高総数102校
204の課題解決アイデアの創出
400以上の
メディア掲載
NHK大阪「かんさい熱視線」
毎日放送「情熱大陸」
朝日放送「キャスト」
よみうりテレビ「かんさい情報ネット」など
関西テレビ「報道ランナー」
団体としての受賞歴
第19回日本臨床救急医学会総会・学術集会2015優秀演題賞
第6回京都学生健康フォーラム最優秀賞など

SCHEDULEスケジュール

4/10〜5/31
応募期間
6/12
pre Kick Off Meeting(全地域合同)
7/3
二次選考結果発表
7/10
Kick Off Meeting(全地域合同)
7/17
教育プログラム#1
7/31
教育プログラム#2
8/11
教育プログラム#3
8/21
教育プログラム#4
8/28
中間コンペ(全地域合同)
9/11
Seeds Day(全地域合同)
9/25
教育プログラム#5(全地域合同)
10/9
教育プログラム#6
11/6
i-GIP KANTO Forum 2022
11月下旬
inochi WAKAZO Forum

FAQよくある質問

Q参加するために費用はかかりますか?
Aいいえ。参加応募に際して原則、費用は必要ありません。面接、教育プログラム、
inochi WAKAZO Forumなどに参加する際の交通費はご自身で負担していただいております。
Q上記プログラムはどこで開催されますか?
Aオンラインの他に、東京大学・慶應義塾大学・順天堂大学などの大学施設で開催する予定です。感染状況を鑑みて全面オンラインへ変更する場合もあるほか、現地開催の場合でも、オンライン参加可能な形態で実施します。詳細な開催場所につきましてはプログラム参加者の皆様に改めてご連絡いたします。
Q前提知識がないと参加できないのですか?
Aいいえ。専門知識は一切必要ありません。学びたいという意欲があり、真剣に取り組んでいただける方であればどなたでもご参加いただけます。
Q全日程に参加できなければ応募できませんか?
Aそのようなことはありませんが、活動の特性上、原則全日程に参加していただくのが望ましいです。欠席の場合は事前連絡により欠席可能としております。
Q一人でも参加できますか?
Ai-GIPでは、課題解決を高いリーダーシップと1人1人の力を発揮したチームプレーによって行うことを推奨しております。全ての生徒は2〜4名のチームでの応募とさせていただきます。
Q上記日程以外の時間を割いて活動することはありますか?
Aプログラムとしてそういった活動を設定することはございません。ただし例年大学生との密なメンタリング・会議などを行うチームがほとんどなので、自主的に集まったりオンラインでの会議を行う場合が多くなっています。
Q違う学校・学年の子とチームを組んでも良いですか?
Aはい。実際、例年そのようなチームが数チーム存在します。

HOW TO JOIN応募概要

inochi Gakusei Innovators’ Program 参加規約(リンク)
本規約は2022年4月10日より実施するものとします。

テーマ
心不全パンデミック
期間
6月上旬から11月上旬(予定)
対象地域
北海道、青森県、岩手県、秋田県、山形県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、静岡県、山梨県、長野県
対象者
中高生またはそれに準ずる年齢の方で、5ヶ月間心不全パンデミックの課題解決をする意欲のある方。
応募期間
>最終応募締め切り:4月10日0:00から5月31日(火)23:59

応募に際した注意点

  1. 本プログラムはチーム単位のエントリーとなります。 2~4名で1チームとし、チームごとに本フォームをご記入ください。
  2. 1人1チームの応募のみとなります。 チームメンバーが重複した応募は無効となりますのでご注意ください。
  3. 本フォームには回答を保存する機能が付いていません。いったんブラウザを閉じると、送信するまでのデータは消えてしまいますので、ご注意ください。
  4. 応募にあたりまして、チーム代表者のメールアドレス(必ず連絡のつくもの)の記入をお願い致します。
  5. 以降、本フォームの確認メール、また面接詳細内容に関しては、このメールアドレス先に連絡を送ります。
    その際、info@inochi-gakusei.comからのメールを受け取れるよう、設定しておいてください。この応募フォームの内容を参考に一次選考を行います。
  6. 本応募フォームは、1チーム1回までです。
  7. 参加規約に同意できない場合、本プログラムに応募することはできません。

SUPPORTERサポーター

理事長

澤 芳樹

大阪大学大学院医学系研究科
特任助教
大阪警察病院 院長

理事

森尾 友宏

東京医科歯科大学
発生発達病態学分野 教授

中村 雅也

慶應義塾大学医学部
整形外科学教室 教授

田中 里佳

順天堂大学医学部
形成外科学講座 先任准教授

鈴木 寛

東京大学 教授
慶應義塾大学 教授

高橋 良輔

京都大学大学院医学研究科
臨床神経学 教授

宮田 裕章

慶應義塾大学医学部
教授

松村 真宏

大阪大学大学院
経済学研究科 教授

池野 文昭

Program Director (US),Stanford Biodesign Advisory Director,Japan Biodesign

寺本 将行

大阪大学医学部医学科卒
医師

私達の活動にご協力ください。

参加生徒・学生のために現場へのインタビューやアドバイス提供にご協力いただける医療関係従事者様・企業様および開発の技術協力をしてくださる企業 様、企業様からのご協力を募集しております。また、本プロジェクトは企業様からのご協賛により成り立っております。興味を持ってくださった皆様、お気軽にご連絡ください。

ご支援くださる方はこちら
私達と共にヘルスケアを変えよう。

大学生・大学院生運営スタッフを募集しています。「若者にしかできないヘルスケアの課題解決がある。」私たちはそう信じています。私たちと一緒に未来のヘルスケアを変えていきませんか?特別な知識や技術は問いません。興味のある方は以下のフォームから簡単な質問に答えてください。後日メンバーから改めて連絡します。

運営大学生応募フォーム

INQUIRYお問い合わせ

SPONSORSHIP主催

inochi WAKAZO Project×inochi未来プロジェクト

東大・京大・慶大・阪大を中心として「若者の力でヘルスケアの課題を解決する」という目的の下活動する
“inochi WAKAZO Project”と、みんなでinochiの大切さと未来について考え行動する
“inochi未来プロジェクト”との協同プロジェクトです。

inochi WAKAZO Projectとは

「若者の力でヘルスケアの課題を解決する」をミッションとする、東大・京大・慶大・阪大の医学生を中心とした
次世代イノベーター集団。当事者の課題を徹底的に追究した真にinnovativeな課題解決プランの
創出、次世代の日本・世界のヘルスケアを切り開く人材の育成。この2つを通して、市民と医療者の
境界を越えて「ヘルスケア」が広がる未来社会を若者から実現します。

ご支援くださる方はこちら

一般社団法人inochi未来プロジェクトとは

みんなでinochiの大切さと未来について考え、行動するプロジェクト。
医療者・企業・行政そして市民と患者も。関西・日本が、みんなでささえあいながら、
健康で長生きできる街・国になることをめざします。
2014年6月にinochi未来プロジェクト実行委員会を立ち上げ、今後、関西発の健康・医療イノベーションを
加速させるべく2015年11月に一般社団法人inochi未来プロジェクトへと発展いたしました。

一般社団法人inochi未来プロジェクトは、大阪大学大学院医学系研究科特任教授
澤芳樹を理事長として、他8人の理事によって構成されています。

inochi未来プロジェクトの活動