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ABOUT KYUSHU Gakusei Heart Forum 2022とは

中高生がヘルスケア課題解決プランを競うプログラム
今年度テーマ:心不全パンデミック

KYUSHU Gakusei Heart Forum 2022は、inochi Gakusei Innovators' Program 2022 KYUSHUの集大成の場です。
i-GIP KYUSHUは約5カ月間、「守る手段」と「守る人」がもっと多様な社会を目指し、中高生と大学生が二人三脚となって、医療従事者の方々をはじめとした様々な方のご協力のもと、心不全パンデミックの課題解決に取り組んできました。 i-GIPを通した人材育成は「守る人」が医療者だけではなく自分でもあることを、 直接的な解決策の提案・実践は「守る手段」がもっと身近なものであることを示しています。

九州フォーラムはこの約5カ月間、解決が難しい問題に粘り強く向かい合ってきた中高生が、心不全パンデミックに関する課題と考案した解決策についてプレゼンテーションを行うだけでなく、 お越しいただいた皆様それぞれが、それぞれの立場で心不全パンデミックについて考え、語り合う場です。
なお、予告なく内容を変更することがあります。

脈拍測定

不整脈などの早期発見のきっかけとなる脈拍測定を、会場の全員で行います。 セルフモニタリングとしてだけでなく、家族や友人などまわりの人の手を取って、心不全の原因となる疾患から守る手段でもあります。

コンペティションオープニング

約5カ月間心不全パンデミックについて考えてきた中高生の歩みを振り返ります。 心不全パンデミックについて知らないところから、周りの人と対話し、文献調査をしたりヒアリングを行ったりしながら、考えてきた軌跡を見てみませんか。

コンペティション

中高生が考え抜いてきた心不全パンデミックに立ち向かうための課題と解決策を、プレゼンテーションを通して会場の全員で共有します。 各チーム6分に凝縮されたプレゼンテーションを通して、守る手段がもっと多様で、自分も守る人になれることを実感できます。

血圧測定

心臓にとって、より大きな圧力をかけないと血液を送り出せず、負荷がかかる高血圧。 脈拍と合わせてチェックすることで、自分も周りの人も心不全から守る手段になります。 約30分の休憩時間の間、自由に測定可能です。

ロビーコンテンツ

会場の全員で掲示板のように書き込むことができる大きな紙をご用意いたします。 あるテーマに添って意見を書き、みんなでリアクションをとったり対話したりする場となります。

結果発表・講評

プログラムの最後には15チームから1チームが抜擢され、inochi WAKAZO Forumにて多数の観客の前で、全国から集まった中高生とともにプレゼンテーションを行います。

2022年のテーマ

心不全パンデミックを前に、君はどうする?

BACKGROUND背景

心不全パンデミックとは
現在、日本に限らず世界中で心不全患者が増加しています。 『心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です』*1。

国内には、およそ100万人から150万人程度の患者がいると予測されています*2。さらに、全国の循環器科・心臓血管外科に心不全として入院した患者数は、2013年の約21.3万人*3から2020年には約26.6万人*4と、5万人増の1.25倍になっています。 この増加には、退院率の悪さや医療アクセスの向上などがあるかもしれません。しかし我々、inochi WAKAZO Projectは、これらを包含しても、この増加はかなり大きいものだと考えています。 この心不全の患者数の増加を、「心不全パンデミック」と、言います。

加えて、心不全による死亡数では、2000年に4.6万人*5から20年の8.4万人*6と、こちらも4万人増で2倍と大きく増加しています。こちらの増加も、我々、inochi WAKAZO Projectは大きいものだと考えています。 更に、この問題は日本に限らず、世界的にみても、罹患者数や入院者数の増加など、多数の報告があります*7。

この心不全パンデミックの背景には、第一に高齢化の進展*8があります。また、これまでの死因であった(がん等の)疾患の死亡率が改善され、最終的に心不全になることが増えたこと*9もあります。 最後に、心不全は再発率が高い疾患です。実際、一度心不全で入院し治療を受けたとしても、そうでない人に比べて急性増悪(症状が急激に悪化すること)が起こる可能性は高いです。

私たちにできること
国内では昨今、複数の新薬が承認され、日本循環器学会による心不全療養指導士制度の運用など、心不全に対応した様々な動きがあります。
若者から、そして私たちinochi WAKAZO Projectからできる介入は、これらの4点だと考えています。

・心不全の早期発見と早期予防
(自覚症状のない(少ない)患者の医療アクセスや疾患管理状況の改善を目指します)
・心不全患者による身体状況の把握
(心不全悪化の兆候に気づけるよう、患者の身体状況の継続的なモニタリングを目指します。)
・心不全患者による服薬状況の改善
(再入院の主な要因の一つである怠薬を防ぐべく、服薬アドヒアランスの向上を目指します)
・心不全患者による適切な運動の実施
(患者の運動耐容能や予後を改善すべく、患者が適切な運動を実施できる状況を目指します。)

この4つを軸として、心不全パンデミックに若者から立ち向かいます。


*1:日本循環器学会・日本心不全学会合同ガイドライン.急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版).p10.
*2:Okura Y, et. al., Circ J 2008;72:489–491では、2030年に130万人に達すると予測されております。しかし、論文でも指摘されるように、高い精度での推定ではありません。
次に、厚生労働省.2017年3月10日 第2回心血管疾患に係るワーキンググループ 議事録【online】https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000159822.html (最終閲覧2022年5月15日)では、先ほどの論文等を引用して、『(日本の)患者数は100万人単位だ』との記載があります。よって、100万人から150万人程度であると記述しています。
*3:一般社団法人日本循環器学会 循環器疾患診療実態調査.循環器疾患診療実態調査報告書(2016 年度実施・公表).2016年12月2日.【online】https://www.j-circ.or.jp/jittai_chosa/media/jittai_chosa2015web.pdf (最終閲覧2022年5月15日)
*4:一般社団法人日本循環器学会 循環器疾患診療実態調査.2021年度循環器疾患診療実態調査報告書.2021年11月15日.【online】https://www.j-circ.or.jp/jittai_chosa/media/jittai_chosa2020web_1.pdf (最終閲覧2022年5月15日)
*5:厚生労働省平成12年人口動態統計(確定数)の概況.第5表 死因簡単分類別にみた性別死亡数・死亡率(人口10万人対)【online】https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei00/hyo5.html (最終閲覧2022年5月15日)
*6:厚生労働省令和2年(2020)人口動態統計(確定数)の概況.第7表死因簡単分類別にみた性別死亡数・死亡率(人口10万人対)【online】 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei20/dl/11_h7.pdf (最終閲覧2022年5月15日)
*7:例えば、Vijayaraghavan G, Sivasankaran S. Tropical endomyocardial fibrosis in India: a vanishing disease! Indian J Med Res 2012;136:729–38.
Bleumink GS, et al. The Rotterdam Study. Eur Heart J. 2004;25(18):1614-9. など多数の報告があります.
*8:例えば、Okura Y, et. al., Circ J 2008;72:489–491
*9:例えば、清野 精彦, 心臓, 2014, 46 巻, 3 号, p. 322-329

GREETINGご挨拶

小さな田舎町で診療所を開き、住民の健康寿命を延ばそうと日々奮闘する私の父は、「患者さんに生活習慣の改善や適切な服薬を促しても、なかなか実行してもらえない」とよく嘆いています。自制心が強くない私にもその患者さんたちの気持ちがよくわかります。一方で、たった少しの行動によって得られる健康があることは、とても素敵な事実です。行動変容へのハードルを下げることで、元気に長生きすることを今より気軽に目指せる社会をつくっていきたい、と私は考えます。
心不全と聞くと「医師が治療を行う病気」だという印象が強いかもしれません。しかし実際には、特定の見方や価値観にとらわれない視点を持ち、産学官を繋ぐハブとなれる私たち若者だからこそ介入可能な部分もあります。
何者でもない若者にも社会を変えることはできるのだと、私たちと一緒に行動で示してみませんか?
このページを開いてくれたあなたと、九州をより住みよい場所にしていけることを楽しみにしています!

九州大学医学部医学科4年
水谷愛

GOAL目指すこと

SCHEDULEスケジュール

12 : 30
開場
13 : 00 ~ 13 : 10
開演・挨拶
13 : 10 ~ 13 : 20
脈拍測定
13 : 20 ~ 13 : 35
コンペティションオープニング
13 : 35 ~ 14 : 55
コンペティション(前半)
14 : 55 ~ 15 : 05
休憩
15 : 05 ~ 16 : 15
コンペティション(後半)
16 : 15 ~ 16 : 50
休憩・ロビーコンテンツ
16 : 50 ~ 17 : 20
結果発表・講評
17 : 20 ~ 17 : 30
代表挨拶
17 : 30
終演

NEWS新着記事

HOW TO JOIN参加申し込み

申し込みフォーム(リンク)

イベント名
KYUSHU Gakusei Heart Forum 2022
- 心不全パンデミックを前に、君はどうする? -
日時
10 / 30(日)12 : 00 開場、13 : 00 開演、17 : 30 終演
場所
福岡市民会館小ホール
住所:福岡県福岡市中央区天神 5 丁目 1 - 23
費用
無料
その他
どなたでもご覧いただけますので、ぜひお申込みください
〆切
10月23日(日)23:59

申し込みに際した注意点

  1. 本フォームには回答を保存する機能が付いていません。いったんブラウザを閉じると、送信するまでのデータは消えてしまいますので、ご注意ください。
  2. 申し込みにあたりまして、ールアドレス(必ず連絡のつくもの)の記入をお願い致します。
  3. 感染状況や申し込みの数により、ご覧いただけない可能性がございますがご了承ください。
  4. 以降、本フォームの確認メールや案内等に関しては、このメールアドレス先に連絡を送ります。
    その際、info@inochi-gakusei.comからのメールを受け取れるよう、設定しておいてください。

ADVISORアドバイザー

的場哲哉

九州大学病院循環器内科
診療准教授

筒井裕之

九州大学大学院医学研究院
循環器内科学教授

松隈浩之

九州大学大学院芸術工学研究院
コンテンツ・クリエーティブデザイン部門
准教授

SUPPORTERサポーター

理事長

澤 芳樹

大阪大学大学院医学系研究科
特任助教
大阪警察病院 院長

理事

森尾 友宏

東京医科歯科大学
発生発達病態学分野 教授

中村 雅也

慶應義塾大学医学部
整形外科学教室 教授

田中 里佳

順天堂大学医学部
形成外科学講座 先任准教授

鈴木 寛

東京大学 教授
慶應義塾大学 教授

高橋 良輔

京都大学大学院医学研究科
臨床神経学 教授

宮田 裕章

慶應義塾大学医学部
教授

松村 真宏

大阪大学大学院
経済学研究科 教授

池野 文昭

Program Director (US),Stanford Biodesign Advisory Director,Japan Biodesign

寺本 将行

大阪大学医学部医学科卒
医師

私達の活動にご協力ください。

参加生徒・学生のために現場へのインタビューやアドバイス提供にご協力いただける医療関係従事者様・企業様および開発の技術協力をしてくださる企業 様、企業様からのご協力を募集しております。また、本プロジェクトは企業様からのご協賛により成り立っております。興味を持ってくださった皆様、お気軽にご連絡ください。

ご支援くださる方はこちら
私達と共にヘルスケアを変えよう。

大学生・大学院生運営スタッフを募集しています。「若者にしかできないヘルスケアの課題解決がある。」私たちはそう信じています。私たちと一緒に未来のヘルスケアを変えていきませんか?特別な知識や技術は問いません。興味のある方は以下のフォームから簡単な質問に答えてください。後日メンバーから改めて連絡します。

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SPONSORSHIP主催

inochi WAKAZO Project×inochi未来プロジェクト

東大・京大・慶大・阪大を中心として「若者の力でヘルスケアの課題を解決する」という目的の下活動する
“inochi WAKAZO Project”と、みんなでinochiの大切さと未来について考え行動する
“inochi未来プロジェクト”との協同プロジェクトです。

inochi WAKAZO Projectとは

「若者の力でヘルスケアの課題を解決する」をミッションとする、東大・京大・慶大・阪大の医学生を中心とした
次世代イノベーター集団。当事者の課題を徹底的に追究した真にinnovativeな課題解決プランの
創出、次世代の日本・世界のヘルスケアを切り開く人材の育成。この2つを通して、市民と医療者の
境界を越えて「ヘルスケア」が広がる未来社会を若者から実現します。

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一般社団法人inochi未来プロジェクトとは

みんなでinochiの大切さと未来について考え、行動するプロジェクト。
医療者・企業・行政そして市民と患者も。関西・日本が、みんなでささえあいながら、
健康で長生きできる街・国になることをめざします。
2014年6月にinochi未来プロジェクト実行委員会を立ち上げ、今後、関西発の健康・医療イノベーションを
加速させるべく2015年11月に一般社団法人inochi未来プロジェクトへと発展いたしました。

一般社団法人inochi未来プロジェクトは、大阪大学大学院医学系研究科特任教授
澤芳樹を理事長として、他8人の理事によって構成されています。

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